2020/4に首を痛めたときの記録

フィヨルドブートキャンプのときの日報を読み返していて、2020年のコロナ禍のときにぎっくり首と思わしき状態になったときの記録を見つけた。読み返して懐かしかったので記録としてブログに転記。もう5年前なのは月日の流れを感じる

元記事: https://bootcamp.fjord.jp/reports/12960(要アカウント)


余談: 首を痛めた

リモートワークあるある話な気がする余談

  • 1-2週間前に突然首を痛めてしまった。痛めた初日は自力で起き上がれないほど痛みが強かった。コロナの影響で病院に行きづらく、診断を受けていないので正確なところはわからないが、症状はぎっくり首というやつに似ていた。
  • それ以来PC作業するとすぐに痛みが出てきて作業を止めてしまう状態だったが、ここ数日でようやく直ってきて1時間ぐらいは負荷を感じずに出来るようになってきた。

首を痛めた原因

  • 不明。布団で寝ていて掛け布団をたくし上げようとしたところ突然首に激痛が走った。
  • リングフィットアドベンチャーを再開して3日目で首を痛めたので、体力が落ちているところで急に強い運動をはじめたのは原因の一つかもしれない。
    • 無理せずラジオ体操やストレッチから始めたほうが良かったのかもしれない。
  • リングフィットアドベンチャーをはじめる前から、肩や首の不調は感じていた。作業環境が悪かったのも一因だと思っている。

寝ながらPCの模索

寝ていると首への負荷が少ないので寝ながらPC作業できないか調べたり試したりしたが、寝ながらタイピングするのは難しいということがわかった。

わかったことや問題点:

  • 寝ながらコーディングするのは不可能に近いということがわかった。寝ながら画面を見る&マウスを使う くらいなら可能。
    • 寝ている自分に対していい感じの位置にPCを固定するのは割と簡単だった。ちゃぶ台みたいな軽い台の上にPCスタンドを置いて、macbookの画面の向きを調整すればとりあえず見ることはできる。
    • マウスは普通に使える。
    • キーボードが一番むずかしい問題だった。一番自然なのは自分の腹の上に置くことだが、腹の上という不安定な場所にキーボードを置いてタイピングするのは難しいし、指の角度が普段と違うのでかなりタイピングしづらい。ついでに無意識に腰に力が入ってしまい疲れる。結局タイピングしづらさで断念した。
      • 分割キーボードならなんとかなったかもしれない。体の脇に置けるので。
      • 音声入力という手もあるが、記号入力が難しい。
    • 布団など柔らかい敷物の上でやらないと腰を痛める。
    • 布団で作業すると寝てしまう。
    • 寝ながらPC専用の器具を使っているわけではなかったので、macbookが落下する恐れがあり危険だった。

作業環境の模索

  • オフィスバスターズでオカムラのコーラルチェア(中古)を購入した。
    • 首への負荷を考えると、前傾姿勢より後傾姿勢のほうが首への負荷が軽そうだと思い後傾姿勢向きのコーラルチェアを購入した。
    • 合わせてヘッドレストとangle 10も購入。ディスプレイも検討中。

編集後記

  • この経験の後、首の不調には気をつけるようになった。体がバキバキになってきた気配がしてきたらヨガやストレッチの時間を入れて、致命的に傷まないようにしている。ヨガやストレッチはYouTubeの動画をみながらやっている。
  • 今(2025/5)はオカムラのコーラルチェアは使っていない。リクライニングが固いのと座面メッシュじゃないのに不満があった。エルゴヒューマンプロを使っていて、リクライニングの柔らかさと座面メッシュには満足している。中古なのでちょいガタつきがあるのと、オットマンなしなのがちょっと気になってるけど買い替えるほどではない。後継姿勢でのプログラミングはなかなかできていない。
  • FlexiSpotで自分の体格に合った机の高さにしている
  • 寝ながら開発できる環境はときどき模索している。分割キーボードは使っているのでなんとかなりそうだけど、やっぱり手首の角度が問題になりそう。やるならそれ用のテンティングしたほうがいいんじゃないかなあ。ディスプレイはARグラスを試してみたことはある。私の視力に左右差があってあまり綺麗な映像にならなかったので諦めた。
  • ディスプレイはこの当時は4K27インチのディスプレイを使っていたけど眼精疲労がキツかったのでEIZOFlexScan EV3895を買った。これを使い始めてから8時間仕事しても目が痛くならなくなったので嬉しい。ディスプレイが重くてアームが若干傾いているのが不安。定期的に締め直すようにしている
  • angle 10 は巨大で使いにくかったのでメルカリで売った

RubyKaigi 2025 Day 1 その2

2025-04-16

藤浪さんのセッションは前半自分のセッションが終わった直後で放心してて、後半から聞き始めたのでほとんど追いつけなかった。オートマトン学習でparse.yとPrismの状態の違いを見ることで両者のふるまいの違いを出そうとしてるのかな、という理解。Onigmoまわりで正規表現に興味を持って、オートマトンのことも知りたいなーと思ったので動画が出たらオートマトンの説明あたりを聞きたい。

L*について説明してみる | makenowjust-labs/blog

そのあとも放心しててぼーっと最前列に座っていた。隣に座っていたこばじゅんさんからRuby on Timelineを貰った。バージョン番号に注目と聞いたものの、初見で意図が分からなかったのが悔しかった。結局分かったのはその後しばらくたった後だった。10進数をシュッと16進数に変換できなくてたまに困る。まだ遊べてないのでRuby関連のイベントに持っていって遊びたい。

次のセッションはkateinoigakukunさんのビルドの話を聞いた。自分はEncodingのビルド周りが遅いのではないかと気になっていたが、そこを改善したところでボトルネックが変わらなければ全体の時間は変わらないんだろうなーということが良く分かってよかった。スライドを見た感じEncodingはボトルネックではなさそうに見えた。

お昼は本屋さんの店員バイトの予定があったので敷地内で。お弁当はすぐ売り切れていてどうしようかと思っていたら発表前の金子さんと出会って、発表終わった顔してますねえとかそんなことを言われた記憶がある。フードトラックにはご飯があると聞いてホール前のフードトラックへ。焼豚玉子飯を食べたかったが、並んでいたら少し手前で売り切れになってしまったのでいもたきを食べることにした。腰を落ち着けられる場所を求めてふらふら彷徨っていたらmakiさんとnekoさんがいて合流し、makiさんと文字幅および端末トークをして楽しかった。1行まとめてレンダリングするのと差分レンダリングだとどうも差分レンダリングの方が速そうだがなぜだろうか?という話をして、1行でも1コマ1コマレンダリングしてるんじゃないかと話したけど実際のところどうなんだろう。あと文字幅計算が大変そうな話もしたけど、具体的にどんな話だったか思い出せないのでまた会ったときに聞きたい。

github.com

本屋さんのバイトは楽しかった。自分がオススメした文字コード技術入門と、勢いで入荷してもらった文字符号の歴史 欧米と日本編を推薦したりキーノートの感想をもらったりして楽しくすごした。自分が到着したときにはもう文字符号の歴史は残り1冊になっていて、売れるところが見たかった...!!。文字符号の歴史 欧米と日本編は6600円のハードカバーなのでちょっとハードルがありそうで売れるか不安に思っていたので早く売れて安心した。あと誰が書いてくれたか分からないPOPが文字コード技術入門に貼ってあって、発表を楽しんでくれたのかなと思った。後にそれは鳥居さんが書いてくれたと分かった。自分が売り子をしているときには文字符号の歴史 欧米と日本編のラスト1冊と、文字コード技術入門を買っていってくれた人がいた。本屋さんに来た人に発表の感想も直接聞けて、自分の思ったよりずっと広く、ときには深く届いたんだなぁと思った。

自分でも型システムのしくみを買ってまめさんにサインしてもらった。サインしてもらったからには読むしかない。決済端末がSTORES 決済だったので自分で操作すればよかったが島田さんにお願いしてしまったのは反省。横でWeb+DB PRESS総集編のサイン会も行われていた。著者が一同に並んでいるのは圧巻だった。私もサイン会閉店間際にWeb+DB PRESS総集編を買ってサインしてもらった。

その後発表を3連続で聞いた。まずはかねこさんの発表、改行を通して見たlex stateに寄せられた複雑性の話だったという認識。えらいやっちゃの写真が出てくるタイミングがピッタリで笑った。プログラマは自分が変更可能だと思っているレイヤの中で最も適したところで状態管理をしようとするのだろうか(パーサージェネレータを触れるなら、パーサージェネレータにさせることができる)とか思った。もりすさんの話はとにかく言語機能の根っこに手をいれるのがとても大変そうだった。ありとあらゆるところでよくわからない不具合が発生するのはとにかく大変そうで、開発を続けられている胆力が強いなーと感じた。CRubyにめちゃくちゃ詳しくなれそう。mruby/cの話を聞いた。ユースケースが広がっていていい話だなぁと思うと同時に放置してしまっているPRを今年こそ片付けようと強く思った。

かねこさんの発表後の休憩ではおやつコーナーへ向かった。普段のRubyKaigiだとおやつ待機列が形成されてるとちょっといいかなと思っちゃったりするんだけど今年は別で、列が長くなっていても並んだ。それは大量に積まれたはるあいかが輸送されているのを見たから!はるあいか・紅プリンセスは今年からの新品種なので確保が大変そうだったけど確保したのすごい。味は紅まどんなと甘平のサラブレッドという前評判に違わぬ素晴らしい美味しさ!甘平と紅まどんなだと、どちらかというと紅まどんな寄りのように感じた。はるあいかを剥く専門の人がいてずーーっと剝いてて凄味があった。来年も自分で買って食べてみたい。人の写真を見ているとタルトは六時屋だったみたいで、さすがのチョイス。公式グッズのハンカチ、シール、キーホルダーももらった。キーホルダーが靴箱の鍵デザインなの温泉モチーフでかわいい。砥部焼の箸置きもあったみたいだけど、自分が行ったときにはなくなってた。

最後のセッションはTRICK。これもすごく楽しみにしていたセッションで実際に聞いてみてやっぱり楽しかった!yharaさんの作品のズレてるやつが、初見でなんだこれ?と思った後の理屈が分かったときのアハ体験感がすごかった。mameさんの06の色つけIRBネタも楽しい。IRB宝探しのネタで色付けを見ていたので、なるほどこれが先にあったのかー!という気づきがあった。ぺんさんの05は、FizzBuzzという簡単な題材でコードの見た目も読みやすい,難読化されていないコードなのにさっぱり分からない面白さが楽しかった。

TRICKの後は一旦荷物をホテルに置いてオフィシャルパーティーへ。オフィシャルパーティーの会場は堀之内で、あそこでどうやってRubyKaigiのパーティーをやるんだろうと思っていたけどパーティー会場になっていてRubyistが集結していた。暗い公園を歩いていたら灯りが見えて灯りの方へ向かうとRubyistがたくさんいるなんて夢みたいですね。提供されていたみかんジュースがとっても美味しかった。ふらふら彷徨って人と話したりして、パーティーの終わり際にかすみさんたちと出会えたので喋ってそのまま居酒屋に行った。絵文字の話や仕事とはという話をしたりして、まったり話せて楽しかった。絵文字愛好家は世界中にいるのかもしれない。さすがにその日は睡眠不足がすごかったので夜ふかしせずにまっすぐ帰って就寝した。

RubyKaigi 2025 Day 1 その1

2025-04-16

7時に起きた。かなり寝ぼけてたけど前日に着る服を用意したり数日前からメイクの素振りしてたおかげで悩まずに準備できた。目が覚めるにつれて、だんだんと発表前の覚悟完了モードになっていくのを感じた。5時に上げたスライドに社のメンバーから少しコメントを貰っていたので軽く表現を直した。8時半頃に出発して路面電車で会場へ。物理のRubyKaigiに参加するのは4回目だけど、初めて開館待ちをした気がする。家族の案内をするため列に並んで9時過ぎに入館。最低限の案内をした後急いで通訳さんとの打ち合わせへ。今年はスピーカーノートをがっつり書いていたけど、スライドの完成が直前だったのもあってその場でいろいろ確認しつつ読み合わせて結構時間をかけてしまった。45分で切り上げて接続確認へ行き、水の確保を忘れていたので松田さんに急遽持ってきてもらったり慌ててお手洗いに行ったり*1*2接続確認したりスマホApple Watch機内モードにして何も鳴らないようにしたり*3スマホの自動画面オフを切ってストップウォッチ画面が消えないようにしたり*4と急いで1時間話すための準備をした。家族にコーヒー買ってきてほしいとお願いしていたものの受け取る暇も飲む暇もなく準備をしていて本当にバタバタだった。前日に聞いていた通り自分が最初に挨拶してほしいとのことだったので、紹介するスポンサーの企業名と発表者の名前をその場でスマホにメモを取って開幕に挑んだ。幕の後ろからは松田さんが会場に話している声が聞こえて、よく聞こえないけど今繋いでるのかな、10時ぴったりに開始するわけじゃない...?とか思いながら待機していた。松田さんが始まるよ的なことを言って幕が上がって、自分はどんな表情でいればいいのかよくわからなかったからとりあえず笑顔を浮かべておくことにしたが、うまく表情を作れていたかは分からない。結構客席も明るくてみんなの顔が見えるなーとか、県文のメインホールは空間が広々していて気持ちいいと思った。最初にあんまり喋るとトークが始まるように見えるだろうと思って挨拶も早々にスポンサー紹介をしてすぐ引っ込んだ。その後はスポンサートークを聞きながらスマホのストップウォッチ画面を開いて準備万端にしたまま、凪いだ気持ちと集中を維持していた。ITANDIさんのスポンサートークは笑いを取りにいく系で、会場があったまって助かるなーと思いながら袖で自分も笑いながら聞いていた。そして自分の発表へ。PCの接続があったので少し待ってもらったけど、スパッと始められた気がする。発表中は知っている人の顔が表情を識別できるレベルで見えてしまったので、みんなスライド見てるから目は合わないだろうと思いつつうっかり目が合うと緊張するからなるべく目を合わせないように1階の最後列あたりを目掛けて喋った。見られている側は目が合っているとは思わないとは思うんだけど自分の気持ち的に。ずっと真剣に聞いてくれている人も壇上から見えてそれが嬉しくて、発表中の光景として印象に残っている。キーノートだったけど不思議とあまり緊張はしなかった。去年はめちゃくちゃ緊張して手が震えたり頻繁に噛んでしまったりとあまり良いコンディションで喋れなかったりしたから発表するときに緊張しないわけではない。何回かレビューしてもらったおかげだったのか、松山という地元感がそうさせたのか、最後のレビューで楽しんで発表してとアドバイスをもらったおかげなのか、理由は自分にもよくわかっていない。でも緊張していい発表はできないと思うから、リラックスした状態で話せたのは良かった。スピーカーノートを見ずに喋れたら良かったがそこまでは準備できなかった。言葉選びは意識していたので技術的な説明パート以外はあまりアドリブで話したくはなかったのもある。前日5時に資料が完成してから一度も通してなかったのでよく喋りきれたなぁと思った。*5入りのときに待ちがあったから時間管理はよくわからなくて発表中は現在時刻を意識する余裕もなく、自分の持ち時間55分だけを気にしていた(それでいいというのは確認した)ので時間ぴったりだったのはたまたまだけど、結果オーライだった。発表後はマイク外して松田さんにお疲れ様、と声をかけられて、なんかコーヒー持ってきてる人がいるらしいんだけどと聞いて家族だー!と思い壇上から降りた。そのあとのことは発表を終えた直後で放心しててよく覚えていない。感想くれた方々ごめんなさい。家族からコーヒーを受け取って流れるように藤浪さんのセッションが始まってXやDiscordの反応を見て、好評そうでホッとした。

私しか撮ってない写真、オープニングキーノート直前の袖から見た光景

*1:このときうなすけさんにトイレの位置を教えてもらったが、この後うなすけさんとはほとんど会えなかった気がする

*2:裏口が20年前に劇を練習したときによく通っていた場所で、懐かしいなーと思った。懐かしいがトイレの場所は思い出せなかった

*3:PagerDutyが消音モードを無視するようにしていたのとその設定をどうやって切るのか思い出せず電源を切るか通信不可な状態にするしか回避方法が思い浮かばなかった

*4:過去に発表時間計測用のストップウォッチを開始したあとに画面がオフになってしまい、今どのくらい時間を使っているか分からないまま喋ったことがある。時間オーバーはしなかったけど非常に焦ったのでそれ以降必ず画面オフにしないように設定している

*5:前日の状態を知っている人からは、マジで本番に強いなという感想をもらった

RubyKaigi 2025 Day -3〜0

Day -3

84/103pが英語になっている状態。松山に到着。

Indic Conjunct BreakをIndic Conjuct Breakだと勘違いしていたことに気づいた。

松山空港にある歓迎する看板

ようおいでたなもし看板を見て、よいおいでたなもしの発音がわからなくてYouTubeで調べた。

Day -2

スライドが最後まで英語になって、最低限発表可能な状態になった。図の作成に入る。

Day -1

有給。藤村さんに練習に付き合ってもらう。図をたくさん入れることと、文字情報を減らして喋りに集中してもらうのがいいとアドバイスをもらう。Recapやデーヴァナーガリー文字をスライド中に入れることについてもここでアドバイスをもらった。通しで喋って45:50で、もう少し足したいと感じた。

スライド作りに飽きてきて、実装欲が溜まってきた。図は作成に時間がかかる。

休憩がてらUnicode 16.0.0を少し触ったらテストが全部通ってしまった。10分くらいしか触ってないのに通ったのであと少しだったのかと悔しい気持ちになった。まあ最適化してないからマージできる状態ではないけど。Quick Check propertyを使う実装を試してみたがテスト失敗したので撤退。とはいえPRがあれば進むこともあるだろう、ということでDraftのPRを認めておいた。

エイヤで松山飲食店情報を書いた。

Day 0

午前中は雨だったので実家で作業。午後から愛媛県県民文化会館(略称:県文)に移動してRuby Hackathonに参加。

Martin先生がいたのでUnicode 16.0.0へのアップデートで困っていることを伝えて一緒に見てもらった。UAX15の変更箇所と、テストが落ちている箇所を伝えた。文字の種類から何が起こっているのか理解を進めていてそういう方針も取れるんだと勉強になった。途中でMartin先生がホテルに帰ったので、その後はずっとスライドを作っていた。開発者会議では一言挨拶した。後は流し聞きしながらスライド作り。

rubyassociation.doorkeeper.jp

開発者会議の後にホテルに戻り、スライドにひたすら図を足してオンラインで藤村さんに最後の練習に付き合ってもらった。ホテルのWi-Fiが弱くてテザリングで繋いだ。128pくらい。この時点ではレビューでコメントもらっていた箇所に図を足しきれていなかった。図を作るのって本当に大変。通しで話して53:00。書記素クラスタ、Grapheme Clusters、Grapheme Clusterが表記揺れ/口頭での使い分けも揺れていたのですべて書記素クラスタで統一させるようにした。大体良さそうになって一安心。

大体私物PCでスライド作りをしているので、会社PCで発表すると意図したフォントがなかったりする。バックアップ用にもフォントいれとかないとなぁと思った。フォントといえば、今回はタイトル/本文以外はNoto Sans系のフォントにお世話になった。デーヴァナーガリー、漢字、アルファベットなどを統一感持って扱えるフォントは今回の発表にぴったりでありがたい。

Rubyistが街にあふれているのに自分がホテルに籠もっていることが我慢できなくなり、21時半ごろにご飯がてら街へ繰り出した。Xで見た周平で油そばを食べた。魚粉が特徴的だった。周平はつけ麺が美味しいお店だったみたいだけど、その時のコンディションでつけ麺を食べられるかは微妙なところだった。野球の試合があったみたいで観戦帰りの人が多くいた。

XでThe TapにRubyistが集結しているのを見たので立ち寄ることにした。準備は大丈夫かとみんな心配してくれて優しかった。その場でkoicさんに激励されてテンションが上がった。なんて言われたかは覚えてないけど、Rubyistとしてとても楽しみにしてくれているのと、誇りに思ってくれているような気持ちが伝わってきて胸が熱くなって、最後の追い込みを頑張る力が湧いてきたことは覚えている。

The Tapはジンジャーエールを1杯飲んだら出た。出る前に松田さんが来て、明日緞帳を降ろした状態で始めたいからスポンサートークを案内してほしいと聞いた。県文の緞帳は素晴らしいと聞いていたので喜んで了承した。

Unicode 16.0.0のPRでalnumのテストが落ちていたのでプロパティが変わったことを確認して修正した。これでテストは全部通った。

その後スライドを修正しつづけ、気になっていたところを全部直して追加したスライドのスピーカーノートも書き終わったのが05:11だった。社のRubyチャンネルに「やっとできた」というコメントと共にpdfを添付してアップロードし、日本語発表者向けアップロードフォームに資料をアップロードし、アラームを大量に仕掛けて仮眠を取った。

RubyKaigi 2025 荷物ストラテジー

これは RubyKaigi荷物ストラテジー(8泊9日) - osyoyu.com/blog に影響を受けた記事です。今回は会期前後に実家滞在があるというチート技を使えたんですが、毎年大体似たような戦略ではあります。

スケジュール

Day 0-4 は大街道近辺のホテルに滞在していました。前後で実家滞在。

基本戦略

  • 荷物は発送する
    • お土産を入れられるように余裕を持った大きさの段ボールにしておく
  • ホテルには機内持ち込みサイズのキャリーを持ち込む
  • 会場にはリュックで移動
    • 両手が空いていることがとても重要
  • 会場に持っていくのはPCのみ。充電セットは基本持っていかない。
    • Apple SiliconになってからKaigi中に充電が必要になったことがない。持って行くとしてもスマホ用のみ

登壇があるとき

発表する日だけ、私物MBAと仕事用MBPを両方持ち運んで両方に発表資料を入れています。発表に使うPCがトラブルおきて発表できなくなったときのバックアップ用です。バックアップ用を使ったことはないんですが、今後も続けると思います。スライドはKeynoteで作ったものをiCloud Driveに入れていて、スマホiPadから参照/DLできるようにしています。

あと今年は毎日着る服を変えたかったので3日分の服を持ち運びましたが多かった...。会場に着いてから服が増えることもよくあるので、それを見越した枚数にすればよかったです。あとかさばる・乾きにくい服を持っていかないとかも重要ですね。好きな服を着たい気持ちとのコンフリクトが難しい塩梅ですが、機能的な服を中心に着たい服を少し入れるのがいいのかなと思っています。

ホテル選び

今年は手配してもらったので自分で選んでないんですが、机が広くて椅子がオフィスチェアっぽくて相当良かったです。最後の追い込みを支えてくれたのは確実にあの椅子。去年石垣島のホテルを取ったときは背もたれがない椅子だったので作業に集中できませんでした。椅子重要。

電源・デスクまわり

osyoyuさんの記事に

なおiPhoneMacの充電器を共通化しようというのも間違った発想です。両方を同時に給電できる製品は高価で重い or 充電が遅すぎて役に立たない になります。最初に書いたとおり多少のかさばりは許容できるので、おとなしく別々のものをもっていくとよいでしょう。

とあるんですがこれは本当にそうでした。Anker PowerPort Atom III 65W Slim を持っていったんですが、USB-A to C ケーブルしか持っていかなかったせいなのかPCとスマホを一緒に充電すると非常に充電速度が遅くて困りました。次は別々のものを持っていきます。

あと、Anker Portable Magnetic Charger for Apple Watch の USB-C 版を持って行ったんですがこれを Anker PowerPort Atom III 65W Slim に刺すとサイズ的に隣のUSB-Cポートが使えなくなります。これも困りました。この問題はカンファレンスに行くたびに毎回困ってるのですがいい解決策がなくてケーブルを買うか迷っています。PC側のUSB-Cポートを使う手もあるんですが給電速度が遅い気がするのと、抜き差しが多くなり面倒です。あまりセットアップを複雑にしたくないのでケーブルを買うのがいいのかなあ。

Anker PowerPort Atom III 65W Slimwww.ankerjapan.com

Anker Portable Magnetic Charger for Apple Watchwww.ankerjapan.com

モバイルバッテリーはなし。必要になったらChargeSPOTを使いました。

洗面用具

無印の吊るして使える着脱ポーチ付ケースにシャンプー・リンス・ボディーソープ・洗顔フォーム・メイク落とし・化粧水・乳液・オールインワンジェルを入れています。ほぼ全部無印のトラベル用の小さいやつを使っています。旅行に行くたびにポーチごと持っていって、そのまま旅行セット置き場に戻せるのが便利。

化粧水と乳液は持っていきますが、あわせてシートタイプのメイク落としとシートマスクは必ず持っていきます。旅先では肌が荒れがちですがシートマスクしておけばなんとかなるので安心感がすごい。あとヘアミルクや日焼け止めも。

www.muji.com

化粧道具

自分は化粧を毎日変える余裕はないので、必要なものを1種類だけ持っていって毎日同じメイクをしています。今回持っていってよかったのはメイクキープミストとメイク用のスポンジです。おかげで崩れにくかったと思います。

あと肌質に合っていて崩れにくいベースメイクを探しておいたり、数日前から本番と同じセットで練習して当日迷わずメイクできるようにしました。朝はかなりぼんやりしてることが多いのでやり方迷ったりミスると時間がかかってしまう。ヘアセットも同じく。ヘアオイルは無印の小さい容器に詰め替えてもっていきました。寝癖直しスプレーをもっていくかはいつも悩みますが、朝シャワー浴びればいらないような気がしています。

洗濯ネットは欲しくなることがあるのでできればもっていきたいところです。今回忘れたので少し困りました。また、洗濯機を回した後に服を回収する用の袋がちょうどいいものがなかったりするのですが、バッグ型の洗濯ネットを持っていくとコンパクトに多機能で良いです。自分が持ってるのとは違いますがこういうやつ。ハンガーはあると便利。

あと会社のTシャツなどあれば忘れずに持っていきましょう(忘れた)。

下着はその辺のコンビニで調達できます。上下の服や羽織ものは手に入りにくいことがあるので基本必要そうな分を持っていきます。

www.muji.com

海外旅行用常備薬セットを詰め込んでいます。ドラッグストアで入手可能なことが多いのと国内のカンファレンスだと大体知り合いもいるので、普段飲んでるサプリとかだけでいいかも。

自分のアイコンが分かるもの(缶バッジとかシールとか)

完全に忘れたんですが、持っていけばよかった。

その他

    • 喉をやられると発表がつらい
  • トートバッグ
    • 普段のエコバッグがそれなりに入るのと重くても平気なのでそれを使った
    • あまりスポンサーブースめぐりをしないのでものは増えないがち
  • iPad
    • Sidecarで拡張ディスプレイを使った本番同様の練習がしたいときに使う用。これがないと代替できなくて、発表があるときは絶対持っていってます。特にデモするとかでプレゼンツールとデモを行ったり来たりする練習をする場合はほしい。
  • 薄く畳めるボディーバッグ
    • Drinkupでは大体PC使わないのでボディーバッグだけにすると身軽で置き場に困らない
  • 化粧ポーチ
  • 財布
  • 生理用品

いらなかったもの

  • 寝癖直しスプレー
    • 朝シャワー浴びたので使わなかった
  • ボドゲ
    • プレイする機会がなかった。持ち込むにしても1つでいい
  • 複数のアクセサリー類
    • 使うやつ1種類に絞ったほうがいい

いらないかと思われたが使ったもの

  • 文字符号の歴史 欧米と日本編
    • 発表の歴史パートの裏とりの最終確認で使った

Rubyコミッタになった

Feature #19908: Update to Unicode 15.1 - Ruby - Ruby Issue Tracking System

Unicode 15.1.0の対応のPRを出したら、Approveされた流れでnaruseさんに推薦してもらってRubyコミッタになった。

数日前naruseさんにUnicode 15.1.0の対応をApproveされた後マージされず、おやこの流れは...いやでもまさかな...と思いつつも、まあUnicode 16.0.0もやりたいし困ったらマージお願いしよう、と構えていたらbugsで推薦されていた。社のSlackで教えてもらって驚きつつやりたいとコメントした。MatzのApproveをもらい、今日コミット権ももらって晴れて正式にコミッタになった。憧れの人たちの末席に加われてとても嬉しい。

ひとまずは目の前のUnicode 16.0.0対応およびRubyKaigiに向けての準備をやっていきたい。15.1.0はGrapheme Clustersでハマったが16.0.0はNormalizationでハマっている。Unicodeを手がかりにRubyのコードと知り合いになれるきっかけができているのが楽しい。IRB, Relineも引き続き。

せっかく書きはじめたので軽くUnicode 15.1.0で何をやったかを記録

Unicode 15.1.0の対応は大きくはデーヴァナーガリーの対応。InCB Indic_Conjunct_Break というプロパティが増えてGrapheme Clusters Breakルールが変わったのでその対応をenc-unicode.rbとOnigmoの\Xのノードを作っているところに入れた。

\p{InCB=Consonant} [ \p{InCB=Extend} \p{InCB=Linker} ]* \p{InCB=Linker} [ \p{InCB=Extend} \p{InCB=Linker} ]* の後に \p{InCB=Consonant} が続いた場合はBreakしてはいけないというルール。NodeのUnionやメモリ管理方法や正規表現エンジンとはどういうものなのかがまずよくわからなくてそのあたりの理解にとても時間がかかった。CとOnigmoに慣れたい。

UAX #44: Unicode Character Database

やりたいことでいうとUnicode 16.0.0とかOnigmoに入ってないUnicode Propertyの追加とかString/Regexp周りの高速化に興味がある。細かいところでいうとenc-unicode.rbを読みやすくしたり今使ってないUCDのファイルで使えそうなものがないか見たりtables.rbの生成フローの見直しをしてみたい。特にRegexpはしばらくあまり手が入ってない気配を感じて、いろいろやれることがありそうな気がした。ゆるく長くやっていきたい。

2025-03-02

近況。RubyKaigiに向けてUnicode 15.1.0の対応を進めている。とりあえずテストはパスするようになったのでなんとかなった。しかしこれはどう発表に使ったものかな

対応してて正規表現エンジンとそれをとりまく技術について何も知らないなーと思ってRubyKaigiの後に学びたいことが増えた。あと、いつか知りたいと思って放置していると突然必要になることが稀によくあるのでちょっと興味湧いた時点で軽く触っておくみたいなフットワークの軽さを身に着けたくなった。積んでた正規表現技術入門とScheme手習いと計算理論の基礎1が活躍した。基本的には必要になったときにガッと学ぶ方針でやっているものの、基礎的な分野はちょっと違うかも。それを前提にいろいろなものが作られるので、そもそも基礎部分が見えないと話にならんみたいなのがあると感じた。

UAX#29を読んでGrapheme Cluster Boundariesについては人に説明できるくらいには理解できたと思う。すぐ揮発しそうなのでどこか文章に残しておきたい。とはいえ理解すると書いてあるとおりな気がしてきて何を書けばいいのかわからなくなる